あの頃の私は良かった…なぜ、今は満たされないの?

あの頃の私は良かった…なぜ、今は満たされないの?

「最近仕事でワクワクできない」

「若い頃にくらべて自信が持てない」

「満たされない」

そんな風に感じて悩んでいませんか。

私は「40代、50代女性のためのキャリアアップ、キャリアチェンジ、セカンドキャリアを支援する」という
ミッションを持ち、働く女性が輝くためのコミュニケーションスキルやコーチングについてお伝えしています。

なぜ今、若い頃のように満たされないと感じる方が多いのでしょう。

40代、50代の女性が満たされるためのコツをお伝えいたします。

40代はドン底?

こちらのグラフは、内閣府が発表した年齢毎の主観的幸福感を調査したものです。
年齢ごとの主観的幸福感についてアメリカと対比しています。

40代から高齢期に幸福度が下がる日本人

グラフによると、青い点線で表現されたアメリカの幸福度のドン底は40代です。
そこから年齢を経るごとにゆるやかに上昇していきます。
そして赤い実線で表現された日本は、40代はまだドン底ではありません。
そこからさらに下がっていきます。
これは何を意味しているでしょうか。

内閣府の生活白書の報告書の解説では、このように書かれています。

年齢と幸福度の関係については、諸外国の調査研究では、U字カーブをたどるとされる。
つまり、熟年層に入る頃には、自分の人生がある程度定まってくるので、
人々は若い頃持っていた野心を実現することをあきらめざるを得ないから幸福度が下がる。
その後の高齢期に入ってからは考え方を変え、後半の人生を楽しく充実させようと努力するから、
幸福度がまた高まるのではないかとの考察がなされている。
しかし、日本では高齢期に入っても幸福度が上昇していかない。

このデータは私たちにとても大きなヒントを与えてくれます。

40代に向かって幸福度が下がっていくのは、諸外国と比べてみてもある程度避けられないことなのでしょう。
しかし、40代を境に考え方を変え、努力を行えば幸福度は再び上昇し、高めることができるのです。
アメリカのデータがこれを証明しています。
そして、多くの日本人がこのやり方を知りません。

本当に40代はドン底なのか? ~男女の比較~

別のデータを見てみましょう。
下のグラフは第一生命経済研究所による、幸福感に関する意識調査です。
2011年に行われ、30歳以上89歳以下の全国の男女763名から有効回答を得ています。

現在の自分の幸福度について「とても幸せ」を10点満点、「とても不幸せ」を0点で答える形式で、
男女別に各年代の平均値を算出しています。

このグラフによると、点線で描かれた男性の幸福度が、30代では6.83点と平均値に近かったものの、
40代では最低値の5.51点を記録、その後は回復して80代では8.0点まで伸びていることが分かります。

一方、実線で描かれた女性の幸福度は、30代から50代までほぼ横ばい(6.82点~6.79点)で、
60代でピークの7.32点に達した後、高齢になるほど幸福度は低くなり、
80代では6.61点まで落ち込んでいます。
これはいったい何を意味するのでしょうか。

先ほどの内閣府のグラフを思い出してほしいのですが、
男性は、アメリカのように40代でドン底になり、その後ゆるやかに上昇していきます。
そうです。高齢になるほど幸福度が下がるのは、じつは日本の女性なのです。

もちろん、調査方法が違いますから、単純に比較することはできません。
しかし、日本では高齢層の女性の幸福度が低いという調査結果が出ているのは事実です。
そして、これが、私が40代50代女性を応援する理由なのです。

私だから言えること

私は東証一部上場企業にて、10年間人材育成・研修に携わりました。
さらに、キャリアコンサルタントとして、
国家資格合格から3年間で累計1,300名の就活・キャリアチェンジに関わってきました。

そんな中で、40代で幸福度が下がってしまい、「あの頃の私は良かった…」と嘆く方を数多く見てきました。

40代で幸福度が下がる人は調査の通り少なくありません。
人生を自分自身で台無しにしていく方を、私は何人も見てきました。
しかし、ドン底から幸福になった方も大勢います。

40代で考え方を変えることができれば、その後の幸福度はどんどん上がっていくのです。
仕事や人生は、50代から幸せになることができるのです。
セカンドキャリアのスタートを「どのように選択するか」で変わります。

ドン底になる理由

どうすれば、40代50代の女性が幸福度を上げていけるのでしょうか。
そのためのカギは、「幸福感」というものの捉え方にあります。

先ほどの内閣府の報告書では、幸福感というものは多角的に捉える必要があるとして、3つの軸を挙げています。

  • 理想と現実の乖離(理想としている状況よりも高い水準にいるのか)
  • 方向感(今後、幸福感は上がっていくと期待できるのか)
  • 他者との比較(人並み感)

内閣府によると、「理想と現実の乖離が大きい場合」や、
「現在の幸福感がたとえ高くても、今後、幸福感が下がっていくと想定している者が多い場合」には、
不幸感が高くなり、その原因の分析が必要であるとしています。

また、さらに「他者との比較」に関して以下のように論評しています。

幸福感には、追い求め、追求する幸福感とともに、
ほどほどや不幸なことがない日常生活に感じる幸福感がありうる。
そして、一般的に自尊心を促す形で幸福感を高める欧米に比して、
アジアでは他者への思いやりや感謝の念、自然との調和など「関係性」を通じて主観的幸福感が高まるとされる。
日本人の幸福感がどのような幸福感に根ざしているのかといった文化的差異を捉える意味でも、
「他者との比較」に人並み感を計測することが重要になる。

つまり、40代の女性がドン底を感じやすい原因としては、

  • 理想と現実の乖離が大きく
  • 今後幸福感が下がっていくと想定していて
  • 人並み感が得られない

という点が挙げられます。

50代から幸福になるコツ

ドン底になる理由が明確になれば、それに対応する方法も明確になります。
先ほどの内閣府の挙げた幸福感の3つの捉え方から、対応する方法をお伝えします。

  • 高い理想とベイビーステップ 
  • 未来を信じて今を生き抜く力
  • 他者と比較する無駄をなくすために、自分の強みを見つける

どういうことなのか、これからひとつひとつ説明していきます。

高い理想とベイビーステップ

理想と現実が乖離しても、理想は高く持たなければなりません。
大切なことは、高い理想を掲げて、小さなベイビーステップを歩み続けることです。
理想は直ぐに実現できません。別の言葉で言うと、問題は直ぐに解消されないのです。

赤ちゃんなら不快なことが起きたら、すぐに親が抱きかかえて心地よくしてくれるかもしれません。
けれども50代になったら、苦しくても自分で不快から抜け出すすべを身につける必要があります。
そのひとつが、時間をかけて向き合う忍耐力を持つことなのです。

未来を信じて今を生き抜く力

あなたは自分が幸せになると信じていますか?

私は社会人として大切なことを学ぶ20代に幾度も転職を繰り返しました。
昔から高い理想を持っていましたが、それが受け入れられなかったからです。
自分の成長のために居場所探しをしていました。
そして、一部上場企業に転職をすることが出来ました。

「ここでなら理想の自分になれる!ちゃんと評価される!」
そう思って新しいキャリアをスタートしました。
そして、私は誰よりも結果を出しました。
はじめての取り組み、望まれた結果以上の成果、数年にわたって繰り返し結果を出し続けました。

でも、会社や上司から評価されるのは簡単ではありませんでした。
私は、自分が満足する評価を得ることが出来ませんでした。

「なぜ?あの人より私の方がどう見てもやってるのに」
「私の仕事の方が、結果が出てるのに」

だから、私はもっともっと評価されたかったのです。
自分の価値、今までの頑張り、これからの期待…。
「自分のやってきた仕事はもっと正当に認められるはずだ!」と信じていたのです。

だから上司に訊ねました。
「なぜ、私は評価されないのでしょうか?」

そこで返ってきた上司の答えは、もっともなことだったのです。
それを聞いた私は、悔しくて悲しくて涙が止まりませんでした。
私の頑張りはなんだったのかと…。

そして私は選択しました。
また転職するか?それとも…。

私は評価されるよう会社の期待を超える仕事をすることを選びました。
「1年で結果を出す!」と、自分が成長することを選択したのです。

そして、1年後に上司から呼び出されました。
「君は人事部で活躍できる人材だ。そこに行きなさい!」
私が望んでいた評価をもらうことが出来たのです。

私はさまざまなドン底を味わいましたが、そのたびに自分の価値と未来を信じて組織の中で生きてきました。
そして今、ワクワクする幸福感を再び味わっています。

他者と比較する無駄をなくすために自分の強みを見つける

まわりと比較するほど、無駄なことはありません。
なぜならば、それは相対的な評価だからです。

まわりとは関係ない自分の強みを見つけましょう。
相手が変わっても、環境が変わっても変化しない、あなたの強みです。
それが相対的ではなく、絶対的なあなたの強みなのです。

私の強みは、自分の仕事を相手の人生の一部の時間への関わりだと思えたことです。
嫌いな上司だろうが、苦手なお客様だろうが、礼儀を重んじ仕事と割り切り、プロとして負の感情を表に出しませんでした。

40代、50代。満たされ幸せに生きる型を知る

40代、50代で多くの人は幸福感が下がってしまい、
「以前と同じようにワクワクできない」
「満たされない」
「自信が持てない」
などと、悩みを抱えてしまいます。

その悩みは特別なことでも変なことでもありません。
それは世界中の人が抱える悩みで、自然なことです。
しかし、そこから考え方を変えて幸福感を取り戻す人たちがいます。

もしあなたが今、満たされていないのであれば、それは、満たされる方法を知らないだけなのです。
私の経験では、一人ひとり、満たされ方は違います。
だって、一人ひとりの強みが違うのですから。

もし、満たされる能力に関心があれば、お問い合わせください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
40代は、女性にとって人生のターニングポイントです。

未来に必要なこと。
それは若い頃の価値観ではなく、新しい価値観を取り入れること。
選択をすることができること。
努力を楽しめること。

これができれば、この先の幸福度は上がり、人生は彩りよく輝くものとなります。

どうかあなたが満たされる方法を知ってください。
そして、彩り豊かな未来を手に入れて欲しいと思うのです。

こんな記事も読まれています。